私は子供の頃から可愛いものが大好きで、ずっと性別違和を感じていました。しかし当時はまだ、LGBTQの概念は社会的にも浸透しておらず、当然私もLGBTQという言葉さえ知りませんでした。周りの男の子たちがみんな、野球やサッカーや車などに興味を示すのに対し、私はこれらには全く興味がなく、私が興味を抱くのは専ら可愛いお洋服ばかり。誰にも相談することもできず、私は変態?おかま?一体何者なのだろう?と、ずっと思い悩んできました。
やがて20代になってやっと、LGBTQについて知ることとなり「これだ!」と思い、少し悩みは解消しました。しかし当時はまだ、性同一性障害やトランスジェンダーといった言葉が少しずつマスコミ等で出始めたばかりで、私の周りではこのような言葉を知っている人は皆無で、誰にも相談できずに思い悩んでいました。最近になって、LGBTQの存在が世間的にも広くクローズアップされるようになり、安堵しています。